産婦人利医としてセックスについての脳みに耳を傾けていると、「パートナーとの相性が悪い」と話す女性か少なからずいることに気づきます。ときにはそれが夫婦やカップル間のセックスレスの原因にもなるため、見過ごせない間題です。

性的な相性というのは、ほんとうにあるのでしょうか?たとえば、前のパートナーとは充実したセックスライフを送っていたのに、今のパートナーとは何度抱き合ってもなかなか気持ちよくなれない。

これは、身体と身体の相性の問題なのでしょうか?結論は、イエスが半分、ノーが半分です。あなたのペニスの大きさ、勃起したときの硬さや角度が、彼女の膣の大きさや深さにジャストフィットし、ピストン運動するたびに、ちょうどよくGスポットを擦りポルチオを刺激する。これは確かに肉体的に相性がいいといっていいでしょう。こんなパートナーと出会えたとすれば、それはとてもラッキーなことです。

相性が悪いとはどういう状態をいうのでしょうか?たとえばペニスのサイズが小さいとGスポットに当たりにくい。それとは逆にペニスが大きすぎて、女性が感じていないうちから子宮の奥をノックしてしまう。こうなると女性は痛がるため、男性はろくにピストン運動ができず、お互いに満足を得られない結果に終わります。大きくても小さくても、それぞれに苦労があるのです。

原因がペニスだけにあるとは限りません。女性側の身体的特微によって相性の善しあしが決まることもあります。俗に、膣と肛門のあいだか長いことを上付き、短いことをを下付きといいます。実際には、ほんの数ミリの差に過ぎませんか、挿人したときにペニスの先があたる角度が変わるため、すいぶんと違いを感じる男も多いようです。

とはいえ、パートナーが自分の身体にぴったり合ったペニス、または膣でないとしても、それほど深刻に悩むことではないのです。体位を工夫すれば解決できるのですから。基本の正常位、騎乗位、座位、後位だけでも、脚の角度や開く幅を変えれば、無限の組み合わせができます。どんなに身体と身体の相性が悪くても、そのなかには必ずふたりで感じることのできるベスト・ポジションかあるはずです。

同じ正常位ても、ペニスか小さい場合は結合部に体重をかけるようにすると、Gスポットに届きやすくなります。ペニスが大きすぎる
場合は、深く入りすぎないよう工夫すれば、女性に痛い思いをさせることなく、存分に腰を動かせます。

こうして体位を工夫することで、男性の遅漏、早漏もカバーできます。そもそも遅漏や早漏に明確な定義はありません。女性が満足しないうちに射精してしまえば早漏、延々と続くピストン運動で女性が疲れてしまってもまだフィニッシュできなければ遅漏というだけのことです。要するに気持ちの問題でもあるのですが、夫婦やカップルの間ですれ違いを生んでいるのなら、解決したほうかいいですよね。

あなたが彼女より先にオーガズムを迎えそうならペニスに刺激が伝わりにくい体位に切り替え、彼女の顔に疲労の色が見えたら、ピストン運動のストロークを短くしてください。ペニスのいちばん感じる部分は亀頭と小帯、つまりペニスの先端に集中しているので、短いストロークにすることで、この部分を無駄なく刺激でき、早くイケるのです。

また、挿入が間延びすると女性のラブジースか分泌されにくくなり、乾いてしまいがちです。遅漏ぎみの人は、なるべく口ーションを使いましょう。互いに気遣いあい、そして相手を悦ばせようと努力する―そんなセックスはふたりの愛情も育てます。そのことを忘れず、よりよいセックスライフを営んでください。

体の相性がいい悪いって本当にあるの?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です